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  • 2009/07/13/Mon 02:22:44
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風が強い夜

上手いこと橋をわたれども
行く先の似たような途を未だ走り続けている
其れだけの
僕を許してよ

逢いたい人に逢うこともない
だから手の中のすべてを
選べない日の出よりも先に 僕が空に投げよう

吐く息があつくなってゆく


==============================
椎名林檎の似合う夜でした。
世界のすべての音を消して、目の前の風景と全く接点を持たない音で耳を満たす、
そんなことで世界を安っぽく演出してみることに満足してしまえるような
美しいもんなんて何もない夜でした。
というか、そこに存在するもんを美しいとは認識したくない、濁った眼をした私がいる夜でした。
何も見たくない何も聞きたくないと思う、けれどもとりたてて何かを醜いと感じるわけではない。
吐き出すものなんて何もないんだけど、声をあげたら何かが出ていくのかと、それを知るためだけに月に向かって吠えたいような。
そんな夜。


最近、夜が危険なのです
私がふがいないばっかりに。
そしてまなざしの温度が低いのです
私が怠惰なばっかりに、ね。

人は牢獄にいるときは 鍵を夢見て、鍵を探して
でも鍵を意識することで、人は牢獄にいることを確認するんだ。
いつだって鍵を探して見つけてまた次の扉にぶちあたって新しい鍵を探して
それを繰り返すことで強さを意識してきたけど
鍵穴まで鍵を近づけたところで、
ふと心臓が溶けて濃い血がのどのあたりを熱くするような・・・
じわりとした指先の硬直を、わたしは常に恐れてる。



そういうとき、
私は笑うことしかできないんだな。
叫ぶほどの悲しみもないし、相談するほどの苦しみもないから
どういう顔をして何を嘆いたらいいのかわからなくて
笑うんだろうか。



ああ、ほんとうにそう
上手いこと橋をわたれども
行く先の似たような途を未だ走り続けている
其れだけの
僕を許してよ、って
ほんとうにそう。
そんな僕を許してよ、と
私は私に言い続けてるんだ、これらの夜に。
たぶんそのとき私は笑っている。





=======================================
でも、ふと、イヤホンをはずしてみたら
水が疎水を転がる音と、葉がこすれる音がすごく大きいことにびっくりした。
夜は新しい世界じゃない。知らない世界じゃない。
そのことに、変なセンチメンタリズムも一気に影を薄めて
私も朝起きれば、普段のからっぽの頭に戻る。

夏の夜の夢、ってか。
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